TanakaTsutomu’s blog

日記だったり、VTuberの紹介だったり、自分語りだったりします。備忘録でもあります。

VTuberのチャンネル相互登録騒ぎについて

チャンネル相互登録の件について。

感情に身を任せて、何度も強い言葉で否定意見のツイートを重ねてしまいました。何名かには無用な不快感を与えてしまったようで、その点については申し訳ありませんでした。もう何も言わないようにしようと思っていましたが、今回の件の大元となる方が謝罪ツイートをされていたので、それに一切触れないでいるのもおかしいかと思い、もう一度だけ意見を述べさせていただきます。

 

一応、簡単に説明しておきます。

ある1人の個人VTuberが、「叩かれてもかまわない、みんなで相互チャンネル登録をしよう。このツイートに宣伝リプをして、反応ある人みんなで相互登録をし合い、登録者数を増やそう。」といった内容のツイートをしました。これに対し、実際に数十名の方が宣伝を行い、350名以上の方がいいねをするなど、多くのVTuberが好意的な反応をしていました。そして私はこの件に対し、明確な否定意見を述べました。この記事は、それについて、私がどうして否定感情を持ち、その内容を実際にツイートしたのか、その理由をまとめたものです。

 

まず、YouTubeでのチャンネル相互登録に関して、これは規約上で明確に禁止された行為です。

中には、別プラットフォームでの呼び掛けならば良いと言っている方も見かけましたが、これについては一切の根拠がなく、規約文章中からも、一般的な解釈から場所問わず禁止だと思われます。別の方が調べて下さったのですが、Googleのコミュニティーフォームで確認したところ、「どこで呼び掛けていたとしてもチャンネルの相互登録は禁止と認識するべき」との回答を得ていました。海外ではsub4subとも呼ばれており、調べれば実際にアカウント停止処分が出ているという話も多数見受けられます。

この禁止事項について、その危険を本人が把握しているにも関わらず、誤解を招く表現を使って呼びかけ、また指摘も適当にあしらっていました。その方の配信内では、コロナによる混乱を利用するような発言もあり、それに対して否定の気持ちが強く出たのが、今回の件です。

 

なぜ強く否定意見を述べたかについて。

私には、好きなVTuberがいます。その方達は個人勢として、自らの力でファンを獲得し、チャンネル登録者数を増やし、日々努力しています。

中には、最近ついに収益化を果たした方もいます。その時は、本当に嬉しく思いました。他にも、登録者数が何百人、何千人の区切りを達成した方が居て、その都度、好きな人の努力が結ばれた瞬間を自分の事のように本当に嬉しく思います。1リスナーとして、応援と祝福の言葉を贈ったり、FAを描いたり、ほしいものリストからのプレゼントや、スーパーチャットからの貢ぎをする事もあります。この感動は、そのVが正しい努力の末に勝ち取った数字だからこそ生まれるのだと思います。

それが、不正な手段に頼って手に入れたものであり、それが明るみになったとしたら。私個人の考えではありますが、1リスナーとして、VTuberに強く裏切られたように感じられてしまいます。VTuberの考えや行動を縛るようなことを言いたくないとは思っていますが、それでも、不正な手段に手を染め、それをひけらかすような行為を取ってほしいとは思えません。

無論、ただ愚直に苦労しろとは言いません。人との縁を使ったり、正規の広告手段にお金を払ったり、流行りのものを取り入れてみたり。有名になるためには運も必要です。色々なことを試し、頑張っている姿を応援したいと思うのです。駄目なのは、ルールを破ること、そしてモラルを問われる行動をする事です。

 

この界隈は、ゲーム実況など、曖昧なグレーゾーンも多数存在します。ゲーム実況における企業と実況者の関係構築について、ここでは詳しく述べませんが、今の環境ができるまでにも多くの争いがありました。過去には、「発売後1年が経過していないゲームは実況しない」などの不文律もあり、新作実況を咎められていた時期などもあります。そんな中で大切なのが、実況者のモラルでした。まだまだグレーな部分も多い界隈ですが、多くの実況者がモラルを考えて行動してくれたおかげで、公式に実況OKなゲームが多数存在する、今の環境が作られました。

しかし、とても残念なことですが、せっかく公式が「ここまでは実況可」と宣言してくれているのに、それを破る人がいます。実況が可能かを全く調べずに配信する人もいます。ルールやモラルを守らずに行動する事が、その人個人の問題で済めばいいのですが、結果として被害を受けるのは、真面目に実況活動を行っている人たちです。

今回の件も同じです。もし、こういった行為の積み重ねで、収益化ラインの引き上げや、スパム判定の強化が行われたらどうでしょう。私の好きな人に、あと一歩か二歩で収益化ラインを超えられそうな方がいますが、それが遠のいてしまったり。相互登録を行った人に関わる人がスパムとして判定されて、何も悪く無い人がアカウント停止処分を受けたりするかもしれません。

こういった行為は、その人と、その大勢のファンすら不幸にします。一人一人の不正の積み重ねが、自身やそのファンのみならず、多くの人に関わる問題になるのです。仮にもVTuberと名乗り、 YouTube上で活動する人が不正な行為を行えば。それはVTuber全体の悪評にも繋がるのです。

 

ここまで私が否定意見を述べた理由について書きましたが、私が感情的になった理由は別にあります。それは、この件のツイートに関して、規約違反であるというリプにはいいね等の反応がなく、数多くのVTuberたちが相互登録を支持したことです。中には、規約違反と知りつつも大丈夫などという人もたくさんいました。はっきり言って、言語道断の行いであり、否定されるのが当たり前の行為です。知らずに乗っかっていると思う人も多くいましたが、それはそれで問題です。

「個人VTuberというものは、自らの活動拠点の規約も知らず、あるいは無視して、堂々と不正行為を行う集団である。」こう感じたからこそ、私は感情的に否定意見を重ねました。

間違った行いがあった時、誰かが否定意見を述べるのが、正常なコンテンツの在り方です。それを、私が見た段階では、自身の利益だけを考えて、利己的に己の宣伝をする人ばかり。RTの中には私のように、否定意見を述べるためにした人もいるかもしれませんが、いいね数や賛同するリプ数ばかり増え。少なくとも数百人の目に触れているのに、咎めようとする声が全く大きくならない。それこそが、私が一番ショックだと感じた部分です。

はっきり言うと、ただ1人の不正にいちいちここまで反応しません。無用に騒ぎ立てず、然るべきところに通報して、それで終わりです。世の中には不正を行う人が沢山いて、VTuberにも、尊敬に値しない、不誠実な方が多くいることを知っています。しかし、コンテンツの自浄作用が全く働いていない様子を目にした事に、強いショックを受け、感情的になってしまいました。

 

ファン数が少なく、活動に悩むVTuberは沢山いるのだと思います。安易に、よく調べもせずに美味しい話に乗っかりたい時もあると思います。

でも、この活動に賛同したVTuberの皆さんは、ファンのことを考えていましたか?

「叩かれてもいい」と言う文言を見て、何か問題があるのではと考えませんでしたか?

一度賛同した後でも、その経緯を追って、リプの中身を見て、規約に問題があるのだと知る機会はありませんでしたか?

規約なんて知った事かとたくさんの人が賛同して、それによって大量のアカウント停止の可能性があるかもとは想像しませんでしたか?

その行動が、VTuber全体の悪評に繋がるとは思いもしませんでしたか?

 

最後に、私はリンチが嫌いです。私は許す許さないの立場にはありませんが、少なくともこの件に関して、謝罪した人間を責める気は毛頭ありません。大元になったVに関しても、その活動内容の特色や、言動に対して思うところもあり、積極的に関わりたいとは思いませんが、謝罪した以上は責める気は一切ありません。私が問いたいのは、VTuber、それもこういった話に飛びつく個人VTubreの皆さんです。

私はYouTubeが好きです。たまに不調な時もあるけど、これだけのコンテンツが生まれる場所を、その裏側で頑張っている企業、人たちを素直に尊敬します。

私はVtuber、それも個人VTubreの頑張りを応援しています。

コンテンツというものは、常に進化し、浄化されなければ、続きません。この素敵な場所が、コンテンツが、長く続き、素晴らしいものになることを願っています。

 

 

 

追記

メッセージ等はツイッター上で受け付けていますが、こちらは使い方に不慣れなのもあり、記事へのコメントへは返信致しません。ご承知おきください。

その上で一点、今回のことが本当に規約違反になるのかどうかについて、コメント内で意見をいただいたので、私なりの考えを追記させていただきます。

 

まず、「ツイッターやその他の場所での相互登録が本当に規約違反になるのか」について。

YouTubeチャンネルの相互登録を提案する行為は規約違反だとガイドラインで読みました。 では、TwitterなどのSNS上で「チャンネル相互登録お願いします」と呼び掛ける行為はどうなのでしょうか - YouTube Community

利用規約の解釈についてはご自身で解釈するのが基本ですが、どこで呼びかけていたとしてもYouTubeチャンネルの相互登録は禁止と認識してください。

上記リンク内での回答について、プラチナプロダクトエクスパートの方がこのように回答しています。

プラチナプロダクトエクスパートとは、

ユーザーを助けるだけでなく、メンターとしての活動やコンテンツの作成などを通じてコミュニティに貢献している経験豊富なメンバー

このように定義されている方で、少なくともただの第三者の意見よりは信頼できるものです。

 

外部サイトでのチャンネル宣伝 - YouTube Community

例えば金銭などの見返りを与えてチャンネル登録してもらったり動画を見てもらったりすることは
エンゲージメントを歪める行為に該当するでしょうが、見返りを与えるわけでなくただリンクを貼っているだけであれば問題ないのではないでしょうか。

またこちらのリンク内では、このような回答があります。規約を読めばわかりますが、金銭等の授受含め、何かしらの見返りを持ったチャンネル登録への誘導は明確な禁止行為です。一般的に考えて、金銭、物品、または今回のような相互登録(収益化の条件にも該当するため)についても、見返りとして考えられます。

 

次に、「今回の大元となった方、また賛同した方は規約違反と言えるのか」について。

大元の方については、すでに動画はありませんが、動画内でも今回の件について触れており、相互登録を呼びかけるツイッターを表示した上で、違反であることはわかっているという旨の発言をしていました。

ツイッターの文言が相互登録の呼びかけに該当するのかどうかについてですが。「叩かれたっていいじゃない!! 相互・チャンネル登録目的」とツイート内に文言があります。本人も認めていることであり、これを相互登録目的ではないと判断するのは難しいと思います。

 

🚩お知らせ: コミュニティ ガイドライン適用の強化について - YouTube Community

また、こちらのリンク内の、YouTube内部の方が提示した資料にある通り、

YouTube からリンクする外部サイトはすべてコミュニティ ガイドラインに準拠している必要があります。

YouTubeからリンクする外部サイトにも、規約が求められます。

多くの方が、YouTube内の動画概要欄や、チャンネル概要欄に、ツイッターの自ページへのリンクを載せています。また、動画の共有ボタンには、そもそもツイッターへのリンクが埋め込まれています。このことからも、少なくともリンクがあるサイト上でのチャンネル相互登録呼びかけは、規約違反であると考えられます。

 

ただし、賛同した方、または宣伝のリプを書き込んだ方が規約違反の対象になるかについては、全ての方がその対象になるとは思いませんし、それは企業側が判断することです。

改めて言いますが、私はVTuber業界のモラルについて強く述べています。「ルールの穴を付いていれば、一見して違反あるいはグレーゾーンであっても許される」ということを、正しい行いだとは思いません。

YouTubeも一企業のコンテンツであり、他サイトでのことも含めて、全てを違反として結びつけるのは難しいと思います。だからこそ、ルールの他に、利用者側のモラルも問われると思うのです。利用者がルールの穴を付く行為を平気で行い続ければ、企業側としても更にルールをきつく縛り、判定を強化し、収益化条件の引き上げなどを行わなければなりません。その結果、大勢の人が損をします。

もちろん、今回の件、知らずに参加した人などもいると思います。ですが、問題は、少なくとも数百名の視界に入ったにも関わらず、規約違反であるという声には賛成意見が出ず。逆にこれに賛同する声が多く上がり、賞賛する人がたくさんいたことです。このことで、私が個人VTuber全体への不信感を抱いたということを、記事にしています。だからこそ、一度謝罪した人間を責める気もありませんし、個人個人を攻撃する意図はありません。

もう一度繰り返しますが、「不正の疑いがあり、本人が叩かれてもいいとまで発言している行為を、当たり前のように賞賛し、反対意見にはまともに耳を傾けないのが個人VTuberである」という印象が付くことに、そう感じたしまったことに、強いショックを覚えたというのがこの記事の内容です。

 

追記2

ツイッターや記事内でも再三触れていますが、この記事に個人を攻撃する意図はありません。実際に、ただの否定意見を述べるに留まらず、VTuberを責めている方もいるようですが、その人を軽蔑します。個人Vへの悪意ある攻撃は、絶対に許されるべき行いではありません。私は、VTuber全体と、私自身が好きなVTuberの事を想い、この記事を書きました。1リスナーとして、VTuberを愛するものとして、この記事が原因で攻撃され、活動に影響を与えてしまった方達には、申し訳なく思います。

また、私自身はただのリスナーで、この記事にここまでの反響があるとは思っておらず。その点の配慮が欠けていた事も謝罪します。申し訳ありませんでした。

 

追記3

ここのコメント欄や、ツイッター等での意見を見て、また少し追記しておきます。

まず、ここのコメント欄で強く反対意見を述べていた一名とは、ツイッターのDMを通じて和解済みです。詳しい経緯は省きますが、双方納得の上、お互いの主張に一理ありとしての和解です。この記事の内容自体を責めるものではなく、主に追記2に書いた内容の主張で、私自身も述べている通り配慮が足らず、実際にV当人に無闇に攻撃を行う方もいるようで、残念に思います。

 

次に、相互登録の意味を誤解している方がいる件についてです。正しくは、何かしらの見返り(相互登録、金銭等)を用いて登録者数を増やす行為が禁止されています。結果的に相互登録になってしまうことは禁止されていません。むしろ、クリエイター同士、VTuber同士が結びつき、より良いコンテンツが生まれることは、素晴らしいことだと思います。しかし、数字を増やすことだけを目的とした相互登録ばかりが増えれば、そのあたりの規約や判定方法が厳しくなり、結果そういった交流の妨げにも繋がる可能性があります。そういった意味でも、中身のない無闇な相互登録を問題視しています。

スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー - YouTube ヘルプ

チャンネル登録する、高評価ボタンを押す、共有する、コメントを投稿するなどの行為を視聴者に促すことは許可されています。

また、こちらのリンク内にある文言の通り、自身のチャンネル登録の宣伝、呼びかけは許可されています。

他にも、個人的にVTuberをたくさん知りたい方がいて、「反応くれた方を登録します」といった内容のツイートをすることも問題ないと思います。ただし、「見返りが欲しいです」など、相互登録を匂わすような文言は問題視されると思います。

とはいえ、この辺りには明確な基準があるわけではなく。例えば、「全員登録します」という内容のツイートに、「私のチャンネル登録をしてください」というツイートを直接ぶら下げるなど、相互登録目的と疑われるであろう行為についても、極力しないほうが無難だと思います。個人的な考えですが、やるとしても、純粋な交流目的、あるいはVTuberの発掘目的に終始して欲しいです。「ちょっと匂わす程度だから大丈夫」といった考えにこそ、モラルが問われると考えています。

 

以上です。

あまり何度も追記するのもどうかと思いましたが、中には「今さらこんな話か、何度も言われてきたことだ」といった反応をしている方もいますが、それと同じぐらい、「そんな規約があることを知らなかった」、「たまたま相互登録になった場合や、自身のチャンネルへの登録呼びかけのみ行うこともダメなのか」という反応をしている方もいました。ですので、追記内では改めて、規約へのリンクも貼り、私なりの解釈ですが、ルールについて説明させていただきました。規約を知らなかった方は、改めてご確認いただければと思います。